写真プリントの種類について解説

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写真プリントの種類について解説

フォトブックとアルバム

写真のプリント方法には、いくつかの種類があることをご存知でしょうか。

写真屋さんやネットショップによって、使用している印刷機器や手法は大きく異なります。どのような印刷方法があるかを知っておくと、イメージどおりの写真が仕上がりますよ。

写真を現像したいと思っている人や、フォトブックを作ろうと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

写真プリントの種類

写真プリントの種類には、主に以下の5つがあります。

写真プリントの種類

  • 銀塩写真(銀塩プリント)
  • 昇華式プリント
  • インクジェット
  • ページプリンター
  • インスタント写真

それぞれを詳しく解説します。

銀塩写真(銀塩プリント)

銀塩写真は、専用の印画紙に光を当てることで化学反応させて、像を浮き上がらせる印刷方法です。もともとはフィルムの現像に使われていた手法ですが、デジタルデータを銀塩写真としてプリントすることも可能です。

銀塩写真は現像の工程で「現像液」につけるため、非常に耐水性が高くなっています。印面もきれいで、深みのある色合いが表現できる点も特徴です。現像には専用の機器やテクニックが必要なため、銀塩写真でプリントしたい場合は写真屋さんに依頼しましょう。

銀塩写真は他の技法に比べて手間がかかりますが、その分、耐久性が高く長持ちするプリント方法です。

別記事の「銀塩写真とは?現像の仕組みとインクジェットとの違いを解説」にて詳しく銀塩写真についてご紹介しております。ぜひご覧ください。

昇華式プリント

「昇華型熱転写方式」は、店舗に設置してあるセルフ印刷機によく用いられている印刷方法です。専用の「受像紙」にインクリボンを重ねてから加熱して、像を転写させます。

一般向けの昇華式プリンターのなかでは、キヤノンマーケティングジャパン株式会社から販売されているSELPHY(セルフィー)が有名です。コンパクトな本体に専用のカートリッジと用紙をセットすれば、自宅でも簡単に昇華式プリントで印刷ができます。

銀塩写真に比べると耐水性にはやや劣りますが、昇華式プリントに用いられる用紙も防水コーティングされているので、丈夫です。

インクジェット

家庭用プリンターの多くに用いられているのが「インクジェット」方式で、用紙の上にインクを吹き付けて定着させる方法です。紙の上部にだけインクが乗っている状態なので、水に濡れるとインクがにじみます。

水に弱いデメリットはありますが、鮮明で色あざやかな印面に仕上がる点が特長です。自宅でも手軽に写真をプリントできるので、利用している人も多いでしょう。

ページプリンター

ページプリンターとは、レーザープリンターとも呼ばれる印刷機器のことで、企業のオフィスで業務用として使われていることが多いです。ページプリンターは、トナー(粉)を用紙に定着させて印刷を行います。

にじみが少ない点と、耐久性が高い点がメリットで、フォトブックの印刷方法としても用いられています。

インスタント写真

インスタント写真とは、カメラと用紙が一体型になったもので、撮ったその場で現像ができるものです。

国内でよく利用されているインスタントカメラと言えば、富士フイルム株式会社から発売されている「チェキ」が有名です。フィルムに含まれる色素に光を当てて像を浮き上がらせる仕組みで、原理は銀塩写真と似ています。

用途にあわせてプリント方法を選ぼう

写真プリントには、プロ向けのものから家庭で手軽にできるものまで、さまざまな種類があります。どの印刷方法にもメリット・デメリットがあるので、用途にあわせた方法を選ぶとよいでしょう。

耐久性や耐水性の高さでは、銀塩写真がもっともおすすめです。また、近年は銀塩写真で作られたフォトブックが高い人気を集めています。

お気に入りの写真をきれいにアルバムに残したい人は、銀塩プリントで作成できるフォトブックを検討してみてはいかがでしょうか。

フォトブックの作成ならフジフォトにお任せください。

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